【蕎麦汁のうんちく】
『昔から冷たい蕎麦は醤油で食わせろ、温かい蕎麦はダシで食わせろ』といわれています。
ただ今の冷たい汁は鰹節の匂いがする汁ばかりです。本来は鰹節の匂いはしないもので、
蕎麦湯を猪口に注いだ時、初めて鰹節のいい香りがする、この様な汁こそが昔から伝えられて
いる蕎麦汁です。昔ながらの蕎麦汁を出しているお店を見つけてみてください。
見つけたら教えてください。
【うどんと塩の関係】
うどんを作るときに、塩水を使います。何故使うのかといいますと、
① うどんの弾力性を増すため、 モチモチ感
② 小麦の発酵・防腐のため
③ うどんの乾燥を防止
④ うどんの食感を良くする、ツルツルの喉越し
ただ、すべてのうどんに塩が使われていない、
名古屋名物の「 味噌煮込みうどん 」・山梨の「 ほうとう 」
のうどんには塩が使われていない、具とうどんを一緒に
煮込むので、汁が塩辛くならないように。
ただし、塩を使わずに作るのでのびやすい。
最近スーパーで「 ほうとう 」うどんが売られていますが、
塩を使って製造しているものがあります、この場合、
少し茹でて、よく水洗いしてから煮込む方がいいです。
【 年越しそば 】
12月31日に何故そばを食べるようになったのか。
いろいろな説があり、確かなことはわかりませんが、
① 江戸時代、毎月末にそばを食べる風習があり、
その流れから年越しそばになった説
② そばは細く長くのびることから、家族の運と
寿命を延ばすという縁起かつぎからの説
③ 金の加工、加工したときに飛び散った金を
集めるときにそば粉を使っていたので「 カネ 」を集める
という金運説
美味しい年越しそばを食べてください。
【蕎麦屋の通し言葉】
厨房に注文を通す言葉で色々面白い言葉があります。
≪もり付き三枚ざる≫
これは蕎麦が三枚の注文で、もりが一枚、ざるが二枚合わせて三枚の注文。
≪もり勝ち七枚枚ざる≫
これは蕎麦が五枚の注文で、もりが四枚、ざるが三枚合わせて七枚の注文。
≪もり負け七枚ざる≫
これは上記の反対で、もりが三枚、ざるが四枚合わせて七枚の注文。
≪もりとざるで四枚≫
これは蕎麦が四枚の注文で、もりが二枚、ざるが二枚合わせて四枚の注文。
≪てんぷら蕎麦一杯、てんぷらをおかで≫
これはてんぷら蕎麦の注文ですが、通常どんぶりにてんぷらを入れてだすのですが、
てんぷらを別盛りで出してくださいと伝える言葉です。
≪もり一枚、もりはダイギレで≫
これはもりの注文ですが、蕎麦の量を普通よりも少なく出してくださいと伝える言葉です。
老舗の蕎麦屋さんでは今でも使われていると思います。
神田・やぶ蕎麦さんでは、
女将さんがこの言葉を厨房に通している姿が見れます。
大変混むお店です、蕎麦を待つ間の楽しみにしてみてはいかがですか。
【蕎麦打ちの一鉢二延し三包丁】
これは蕎麦打ちの難しい順番。
包丁三日、延し三カ月、本鉢三年ともいわれていて、
蕎麦打ちの一番重要なのが水回し。
一番蕎麦打ちで地味な作業ですが、
この過程がうまくいかないと美味しい蕎麦にはなりません。
蕎麦職人も何回も水回しをしながら
最適な蕎麦のかたさを如何に覚えるかです。
蕎麦粉の状態、温度によって水加減が調整できるまでになれば、
生粉打ち、2・8蕎麦であろうが打てるようになります。
7 Comments
このサイトは岩品のブログでいいのかな?
いいですよ、ありがとうございます。
まだ、まだ勉強中のサイトですが、たまに覗いてみてください。
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鴨南蛮とか、「なんばん」とはどのような蕎麦、うどんかわかります?
返信メール遅れてすいません
南蛮とは、ネギの事です。カレー南蛮そばとカレーそばは厳密には違うものです。
カレー南蛮は長ネギ、カレーそばは玉ねぎで作ります。
ただ最近はこのように区別しているお店は少ないと思います
よくわかりました。ありがとうございます。
最近、神保町のふつうの蕎麦やで、「ばかしあいそば」というのを食べました。慣れた味で、家でもできそうなそばつゆでした。←ふつうだけどおいしいという意味です。